【開催報告】シゴトラベルオンライン開催/バーチャル企業訪問・WEB説明会の可能性
一般社団法人わくわくスイッチは、2月26・27日に取材型1Dayインターンシップ”シゴトラベルin三重オンライン”を開催しました。同プログラムは、1日にジャンルの異なる三重県の企業を3社訪問し取材をする、ツアー型のインターンシップです。
ただし、今回のコロナウィルスの感染拡大に鑑み、実際の訪問は中止し、オンラインで開催することになりました。
経緯:
【緊急告知】シゴトラベルin三重オンライン 【明日開催】
— 一般社団法人わくわくスイッチ (@wakucchi) 2020年2月25日
自宅から参加できるインターンの参加者募集!
*社長や若手社員に質問できる
*スーツもマスクも不要
*お試し参加も🆗
詳細・申し込みはこちらから♪https://t.co/ZP5vJP0zo2
申し込みお待ちしています(^▽^)/ pic.twitter.com/LfVwXLZkoR
当記事では、シゴトラベルのオンライン開催をご報告するとともに、Zoomを使ったバーチャル企業訪問の可能性について、雑感を述べたいと思います。
シゴトラベルin三重オンライン実施までの流れ
今回のシゴトラベルについて、オンライン実施を決定してから当日を迎えるまで、
たった3日しかありませんでした。
しかも、うち1日は祝日のため、稼働できるのは実質2日。
この間、担当者が行った事はこんな感じでした。
・Amazon でスピーカーマイクを購入
・ダイソーで席札を購入
・EDIONでデスクライトを2つ購入
・オンライン用の社内体制・注意事項の検討
・オンライン用の資料作成
・社内関係者との打ち合わせ
・各企業ご担当者への連絡・確認
・参加学生への連絡・確認
・プログラム内容の修正
・カメラワークの練習
⬆️練習中の様子
あと、
・YouTube 生配信 ポイント でググる
・YouTube 生配信 準備物 でググる のもひたすら…。
並行して、ほかのスタッフもオンライン用にさまざまな対応をしています。
最も不安だったのが、
「オンラインでも会社の魅力は伝わるのか」
という点でした。
しかし、こちらは心配に及ばず。
企業の皆さんの仕事に対する情熱や思いは、しっかり学生に届けられたと思います。
また、学生の皆さんのインタビュースキルも素晴らしく、企業の方のメッセージを次々にひきだしていました。
学生の感想
*今やこれまでの経験をどうしていきたいのかという夢に明確なビジョンがありキラキラしていた。「夢とありがとう」まさにそのもので、インタビュー中にも夢と感謝が多く参考になる意見が多かった
*本などから仕入れた生き方や自身の哲学を持っている点がとても良かったです。これまでに様々なキャリアを歩んできた方が社員インタビューの対象となっている点も、とても嬉しかったです。経営者と同様、腹を割って話してくださっていると感じました。
*男性というイメージが大きいが、女性の活躍を推進している点が印象的だった。
シゴトラベルオンライン(バーチャル企業訪問)のメリット
いろいろと不安もある中で運営しましたが、結果的にシゴトラベルオンラインは、かなり大きな手ごたえがありました。
ポイントは次の通り。
①学生が気軽に参加しやすい(交通費や移動時間の削減等)
⇒三重へのUIターンを検討している都市部の若者など、遠方にいる方にも情報提供が可能です。あるいは、何らかの理由で外出が難しいという方にも活用できますよ。
プログラムによっては、移動中やバイトの休憩時間等、隙間時間の参加もできるので、忙しい学生にもおすすめです。
②画面越しでも1対1のコミュニケーションは十分にとれる
⇒WEB会議の経験がないと、ネット上でまともに会話ができるのか心配な方も多いと思います。
確かに、慣れるまではぎこちない雰囲気もありましたが、時間が経てば直接会うよりも緊張感が少なくリラックスした雰囲気もみえました。
学生は自宅から、企業は自社からという”ホーム”の環境というのが大きいですね。会話のラリーは問題ありません。
ただ、こちらオフラインの会と同様に、ファシリテーターが事前に学生の緊張感をほぐすアイスブレイクやワークを入れているというのがポイントです。
③生配信ならではの臨場感
⇒会社見学の様子は、画面越しとはいえライブ感がありました。このへんは現地のレポーターの腕にもかかるところだと思います。
個人的な意見ですが…
プロが撮影・編集した録画のWEBセミナーは、台本があって何を話すか事前に用意されたものですよね。
一方で、シゴトラベルオンラインは基本的に生配信で、学生が何を質問するかわかりません。とっさの質問に答えられるか、企業側も非常に緊張するわけですが…。どなたも、すべての質問に真摯に答えていただけて、大変ありがたい気持ちになりました。
ちなみに質問に上がったのは、
「5年後の目標は何ですか」
「社員の幸せをどのように考えていますか」
「社長の夢は何ですか」 などなど。
申し上げたいのは、完成度の高いWEBセミナーもいいけど、シゴトラベルオンラインってめっちゃ貴重な機会です、ということ。コミュニケーション力も質問力も上がるので、学生の皆さん、かなりおすすめです。
④実際に訪問したくなる
⇒ここはかなりGOODポイント。オンライン形式で面白い企業であれば、実際に行ってみようという気持ちに絶対なります。(TVで紹介されていたお店に行ってみたくなる感覚と近い)
インターンや会社説明会など、次のアクションをしっかり提示することで、次につながりやすくなると思います。
逆にオンライン説明会で「この会社は違うな」という学生は、会社説明会に申し込むこともないので、余計な説明会&社内調整をする必要がなくなります。
つまり
「時間もお金もかけていった会社説明会、行って損だったわ」という不本意な意見も少なくなるかな…と。
⑤録画すれば何度も再生することができる
⇒編集すれば企業PR動画にも使用できます。また、社内での振り返りにも役立てられます。
改善点について
ここ、惜しかったな~。という点も勿論あります。
・音声が聞き取りづらい
・ネット環境が良くない
・どういう場所にあるか、外観、社屋の広さなど、わからないことは多い
・質問したい時に手を上げにくい(お互いを様子見してしまう)
・1対複数のコミュニケーションがとりにくい
などなど。
こちら、学生のアンケートがズバリ的を得ていたのでご紹介します。
*会社見学をするなら、もっと画質のいいカメラやマイクを使うか、全体をぐるっとまわるだけでなく、会社の押し設備(ここを見てほしい!)ポイントを作ると内容にメリハリが聞くのではないかと思いました。 家から参加できることは、その企業さんに行ったという経験や、その場でしか味わえない臨場感(空気やにおいなど)は感じられない一方で、パソコンがあれば参加できるという手軽さや負担の少なさ、心理的に落ち着いて質問ができるというメリットがあると感じました。
おっしゃる通りです。。
改善点は実際にトライしたからこそ見えた部分なので、今後に活かしていきたいですね。
まさに今回の開催は、企業の皆様、学生の皆様の多大なご協力あってのこと。この場を借りて厚くお礼申し上げます。
【シゴトラベルin三重2020オンライン開催概要】
2月26日開催プログラム 5名参加
12:15~ 学生へのオリエンテーション・目標設定
13:00~ ①マツオカ建機㈱ 訪問
15:00~ 休憩・アンケート記入・2社目の予習
15:30~ ②魚のてっぺん(㈱てっぺん) 訪問
17:00~ 休憩・アンケート記入・振り返り
2月27日開催プログラム 7名参加
09:15~ 学生へのオリエンテーション・目標設定
09:45~ ①㈱伊勢福 訪問
12:00~ 休憩・アンケート記入・予習
13:00~ ②㈱山野建設 訪問
15:00~ 休憩・アンケート記入・予習
15:30~ ③高洋電機㈱ 訪問
スタッフ体制:1日当たり3~4名
【内訳】現場:ファシリ1名、セッティング担当1名・事務所:オンラインメンバーへのファシリ1名
以上